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12th FS
18thTFWのページでも紹介した通り、伝統ある飛行隊は組織変更の際も優先的にその名を残す風習が米軍にはある。これは米軍にかかわらず伝統と戦歴を重んじる軍という組織では各国共通かも知れない。12th FSが嘉手納から去って、18th WGのF-15C部隊が2個飛行隊に減少した際、ここエルメンドルフで復活をしているとは夢にも思っていなかったが彼らに出会った際は、本当に古い友人に会うような懐かしさを感じた次第だ。
 インシグニアには、部隊のモットーである”全てに 備えろ”(IN OMNIA PARATUS)が復活し、剣を持つ白頭鷲の表情も格調高い。彼らは今極寒の地で 全ての事態発生に備え訓練に励んでいる。
Wings
格納庫にあった3rdWGの司令官機、機体の所属、管理は12th FSで 尾翼にうっすらとインシグニアの白頭鷲が塗りこまれている。フィンチップは、3rdWGに所属する5個飛行隊のユニットカラーで色分けされているが この機体の所属部隊色の黄が機首よりになっている。(AK85-093)
第12戦闘機中隊もついに解散と聞いた。今後 どこかの地で復活されることを望む。写真はデモフライトのF-15C(AK-118)、徹底したロービジ塗装の中で 尾翼のチップの黄色い線が良く目立つ。今では普通に見られるF-15のこのマーキングは、アラスカが原点で始まったのをご存知ですか。
最後であるが エルメンドルフの基地内に展示してあったF-15のゲートガード。機首には、アラスカ軍団当時の有名なマーキングが残されていた。
↑ 上は12th FSのコマンダー指定機であるが、PACAFの徹底した低視認塗装方針(ロービジビリティ・マーキング)のため 司令官機のみテールレターに白のシャドーが入っているだけ、ロシアと直接対抗する地理的要因もあり司令官機と言えどこのようにあっさりとした塗装である。その為 エンジンカバー、ノズルカバー、コックピットのグラスカバーに関しては鬱憤を晴らすかのように部隊カラーでまとめ、存在感を強調している。
雨のエプロンをテイクオフするF-15Cと画面右奥の第90戦闘機中隊のエプロンから出てきたF-15Eストライクである。天気は悪いが こうした日の離陸は水飛沫がすざましく迫力はある。
(85-0118)